LANケーブルを別の部屋に引きたい!壁を傷つけず10ギガ環境を構築する全手法

トラブル・お悩み

 はじめに:なぜ2026年の今、あえて「有線LAN」なのか?

2026年、Wi-Fi 7が普及し、無線通信の速度はかつてないレベルに達しました。しかし、それでもなお、仕事やゲーミング、高画質動画の編集に携わる人々が「有線LAN」を求める理由は、無線には決して真似できない「圧倒的な安定性」と「遅延(Ping値)の低さ」にあります。特に最近は、10ギガ(10Gbps)光回線が一般家庭にも浸透しています。Wi-Fiでは壁一つ隔てるだけで速度が大幅に減衰してしまいますが、有線LANであれば別の部屋であっても、回線本来のポテンシャルを100%引き出すことが可能です。しかし、そこで最大の壁となるのが「どうやって別の部屋までケーブルを引くか」という問題です。
・賃貸だから壁に穴は開けられない。
・ドアが閉まらなくなるのは困る。
・配線が目立つのは嫌だ……。
そんな悩みを解決するための具体的な手法と、救世主となる最新アイテムを詳しく解説していきます。

 別の部屋へLANケーブルを引く4つの主な手法

現在の住環境やDIYのスキルに合わせて、主に4つのルートが検討できます。

① 「フラットケーブル」でドアの隙間を通す

最も手軽なのが、きしめん状に平べったい「フラットLANケーブル」を使用する方法です。ドアの下や、わずかな隙間を潜らせることができるため、最も一般的な解決策です。ただし、ドアの開閉による摩擦で断線しやすいという弱点があります。

② 「屋外経由」で窓から窓へ通す

部屋と部屋が離れている場合、家の中を這わせるよりも、一度窓から外に出して、目的の部屋の窓から入れ直す方が効率的な場合があります。ここで課題となるのが「窓のサッシ」です。普通のケーブルでは窓が閉まりませんが、専用の「すきま用ケーブル」を使えば、サッシの隙間を安全に通過させることができます。

③ 「モール(配線カバー)」で壁伝いに這わせる

見た目を重視し、ケーブルの露出を最小限にする方法です。壁の色に合わせたモールを設置し、その中にケーブルを通します。天井の隅や幅木(床と壁の境目)に沿わせることで、インテリアを損なわずに別室まで誘導できます。

④ 「宅内空配管(CD管)」を利用する

比較的新しいマンションや戸建てには、壁の中に通信線を通すための予備の管(CD管)が通っていることがあります。これを利用すれば、壁の内側を通ってスマートに別室へ配線できますが、通線ワイヤーなどの専用工具が必要になるため、やや難易度が高くなります。

 賃貸・窓配線の救世主!サンワサプライ「すきま用CAT6Aケーブル」

今回、別室への配線において最もおすすめしたい解決策が、窓のサッシやドアのわずかな隙間を利用する手法です。そこで欠かせないのが、以下のアイテムです。

サンワサプライ すきま用 CAT6A 延長LANケーブル KB-FL6ASTP-EX

「窓を閉めたい、でもケーブルを通したい」という無理難題を解決するのが、このサンワサプライ製「KB-FL6ASTP-EX」です。アルミ強化テープを採用した超薄型設計により、窓サッシの隙間にぴったりフィットします。

この製品が優れている3つのポイント

  • CAT6A(10Gbps)対応: すきま用ケーブルは古い規格(CAT5e等)が多い中、これは最新の10ギガ通信に対応。速度低下の心配がありません。
  • PoE(Power over Ethernet)対応: ケーブルを通じて電力を供給できるため、屋外に設置する防犯カメラの電源確保にも利用可能です。
  • 圧倒的な耐久性: アルミテープで保護されているため、窓の開閉による断線リスクを最小限に抑えています。ネジ止めも可能で、しっかりと固定できます。

※使い方は非常に簡単です。この延長ケーブルを窓枠に沿わせて貼り付け、両端に通常のLANケーブルを繋ぐだけ。これで、壁に穴を開けることなく、隣の部屋や上の階へ、外の空気を経由して爆速回線を届けることができます。

なぜ「CAT6A」でなければならないのか?

2026年、LANケーブルを選ぶ際の絶対条件は「CAT6A(カテゴリー6A)」です。別の部屋まで長い距離を配線する場合、規格選びを間違えると取り返しのつかないことになります。

CAT6Aは、伝送帯域が500MHzと広く、ノイズに非常に強いのが特徴です。別室への配線では、他の家電製品のコードと並走したり、ドアに挟まれたりと、ノイズの影響を受けやすい環境になりがちです。CAT6Aであれば、こうした過酷な環境下でもエラーの少ない安定した通信を維持できます。10ギガ回線を契約しているなら、ここを妥協してはいけません。

綺麗に隠す!プロが教える配線テクニック

ケーブルを引き回す際、家族から「邪魔だ」と言われないための「隠し」のテクニックをご紹介します。

  • 幅木(はばき)の上を狙う: 床と壁の境目にある「幅木」の上にケーブルを沿わせ、同色の養生テープや配線クリップで固定すると、立って見ている分にはほとんど気付かれません。
  • 天井の隅を活用: 視界に入りにくい天井の四隅にモールを設置して通す方法です。家具の配置に左右されないため、長い距離を稼ぐのに向いています。
  • カーテンレール裏を通す: 窓際を通す際は、カーテンレールの裏に隠すと非常にスマートです。

よくある質問(FAQ)

Q. 30メートルくらいの長いケーブルを使っても速度は落ちませんか?

A. LANケーブルは規格上100メートルまで速度低下なく通信可能です。CAT6Aであれば30メートル程度では全く問題ありませんので、余裕を持った長さを選びましょう。

Q. フラットケーブルと「すきま用」はどう使い分けますか?

A. 室内ドアを跨ぐだけなら安価な「フラットケーブル」で十分です。しかし、金属製の窓サッシを通す場合や、屋外に出す場合は、防水性や強度、シールド性能に優れた「すきま用ケーブル」が必須となります。

まとめ:物理的な「繋がり」が最強のネット環境を作る

どんなにWi-Fiが進化しても、物理的なLANケーブルによる接続に勝る安定性はありません。「別の部屋だから」と諦める前に、最新の配線グッズを検討してみてください。

  • 10ギガ時代は「CAT6A」規格の有線配線が正解。
  • 壁を傷つけたくないなら窓サッシやドアの隙間を活用。
  • サンワサプライのすきま用ケーブルなら、窓を閉めたままCAT6A環境を実現できる。
  • モールや幅木を使い、見た目もスッキリと仕上げるのがコツ。

回線本来のスピードを、家中どこでも。少しの工夫と適切なアイテム選びで、あなたのインターネット生活はもっと自由で、もっと快適なものに変わるはずです。

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