「夜になるとping値が跳ね上がってまともにプレイできない」
とお悩みではありませんか?
VDSL回線はオンラインゲームに向かない?その理由と限界
VDSL回線は最大速度が100Mbpsに制限されているため、光配線方式に比べると不利ですが、Ping値を安定させればオンラインゲームは十分にプレイ可能です。
VDSL方式がゲームに不利とされる最大の理由は、マンション内の共用部から各部屋までを「電話線(メタル線)」で繋いでいることにあります。これにより、以下の制約が発生します。
- 速度の壁: 電話線の規格上、下り最大100Mbpsが物理的な上限となります。
- ノイズの影響: 電子レンジなどの家電や、他の部屋の通信状況による干渉(ノイズ)を受けやすく、これが「ラグ」の大きな原因となります。
- Ping値の不安定化: 速度以上に重要なのが、データ送受信の速さを示す「Ping値」です。VDSLはこのPing値が乱れやすい傾向にあります。
しかし、実は多くのゲーム(ApexやValorant等)において、必要な通信速度は数Mbps程度です。つまり、「速度」ではなく「安定性」を高めることで、VDSLでも十分に戦えるようになります。
【比較表】VDSL環境で改善が見込める対策一覧
まずは低コストな配線見直しから始め、効果がない場合はIPv6接続の導入や回線の切り替えを検討しましょう。
VDSLの遅さを改善するために、費用対効果の高い順に対策をまとめました。ご自身の予算に合わせて選んでみてください。
| 対策内容 | 推定コスト | 期待できる効果 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| LANケーブルをCAT6Aに交換 | 約1,000円 | 通信の安定性・ノイズ耐性アップ | ★☆☆ |
| IPv6 (IPoE) 接続への変更 | 無料〜 | 夜間や混雑時の速度低下を回避 | ★★☆ |
| 有線接続(Wi-Fi卒業) | 約500円 | Ping値の劇的な安定化 | ★☆☆ |
| モジュラーケーブルの最短化 | 約500円 | 宅内ノイズによる遅延の軽減 | ★☆☆ |
ラグを劇的に減らす!エンジニア推奨の5つの改善ステップ
古いLANケーブルの使用をやめ、ルーター設定をゲームに最適化することで、VDSL特有のノイズを最小限に抑えられます。
① LANケーブルは「CAT6A」規格一択
古いLANケーブル(CAT5など)は、VDSLの性能を100%引き出せません。ノイズ耐性に優れ、今後の高速回線にも対応できる「CAT6A」への交換を強く推奨します。
② 「IPv6 IPoE」オプションを申し込む
従来の「PPPoE接続」は、夜間に利用者が増えると網終端装置で混雑が発生し、ラグの原因になります。「IPoE方式(IPv6)」に切り替えることで、この渋滞ポイントを回避して通信できるようになります。
③ 無線(Wi-Fi)を捨てて、有線で繋ぐ
VDSL環境でのWi-Fi利用は、ラグを二重に発生させているようなものです。たとえ数メートルの距離でも、必ず物理的なケーブルで直接ゲーム機やPCを繋いでください。これだけでPing値が10〜20ms改善することも珍しくありません。
④ 宅内の「電話線」をノイズから守る
壁のコンセントからVDSLモデムまでのケーブル(モジュラーケーブル)が長すぎると、そこがアンテナのように周囲のノイズを拾ってしまいます。可能な限り「短く、高品質なケーブル」に変更し、ACアダプターなど他の電化製品のコードと一緒にまとめないようにしましょう。
⑤ ルーターの再起動とファームウェア更新
ルーターは長時間稼働すると熱を持ち、処理速度が落ちることがあります。週に一度は電源を抜き、数分放置してから再起動する習慣をつけましょう。また、セキュリティ改善と処理速度向上のため、ファームウェアの更新も忘れずに行ってください。
- 5Gホームルーターの導入: ドコモのhome 5Gなどは、VDSLの100Mbps制限がなく、Ping値も近年大幅に改善されています。
- 個別引き込み: 管理会社の許可が得られれば、マンションでも戸建て用の光回線を外壁から直接引き込める場合があります。
VDSL方式における「100Mbpsの壁」の正体と技術的限界
VDSLが遅い最大の理由は、共有部から各部屋までの「電話線」が周囲の電磁波ノイズを拾い、信号が減衰してしまうことにあります。
VDSL方式は、マンションの共用部までは光ファイバーが来ていますが、そこから各部屋への配線に古い電話線(メタル線)を流用しています。この構造が、ゲーマーにとって致命的な2つの問題を引き起こします。
信号の減衰と「距離」の問題
電話線は光ファイバーと異なり、距離が長くなるほど信号が弱くなる性質があります。
共用部の設備(MDF)からあなたの部屋までの距離が長いほど、あるいは配線が複雑なほど、Ping値は悪化しやすくなります。これはマンションの構造上の問題であり、個人の努力では変えられない部分ですが、後述する「宅内配線の最短化」でロスを最小限に抑えることが可能です。
「漏話(ろうわ)」による干渉
VDSLは、隣り合う他の部屋のVDSL信号や、電子レンジ、ACアダプターなどから発生する電磁波の影響を強く受けます。
これを「漏話(クロストーク)」と呼びます。夜間に急にラグがひどくなるのは、単なる回線の混雑だけでなく、近隣住民が帰宅して一斉に家電やネットを使用することで、ノイズが増幅されていることも一因です。
エンジニアが推奨する「VDSL環境に強い」ルーターの選び方
VDSLの100Mbpsという細い土管を最大限に活かすためには、ルーターの処理能力が重要です。
IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応は必須
現在のオンラインゲームにおいて、IPv6接続への対応は避けて通れません。
ただし、単にIPv6に対応しているだけでなく、「v6プラス」や「OCNバーチャルコネクト」など、ご自身の契約プロバイダが採用している通信方式に適合したルーターを選ぶ必要があります。
QoS機能(通信優先制御)を活用する
ゲーミングルーター等に搭載されている「QoS(Quality of Service)」機能を利用すると、家族がYouTubeを見ていても、ゲームの通信を最優先で処理させることができます。VDSLは帯域が狭いため、この優先制御があるかないかで、戦闘中のパケ詰まり発生率が大きく変わります。
WindowsやPS5側でできる「Ping値」最適化設定
回線そのものを変えられなくても、デバイス側のネットワーク設定を見直すだけで、通信の「応答速度」は向上します。
DNSサーバーの変更
知恵袋などでも頻繁に議論される対策ですが、プロバイダ標準のDNSサーバーから、Googleが提供する「8.8.8.8」やCloudflareの「1.1.1.1」に変更することで、名前解決の速度が上がり、結果としてゲームのレスポンスが改善する場合があります。
MTU値の最適化(Windows向け)
MTU(一度に送れるデータの最大量)の値が適切でないと、データの分割(フラグメンテーション)が発生し、ラグの原因になります。
VDSL環境では通常「1454」や「1460」が最適値となることが多いですが、コマンドプロンプトを使用してご自身の環境の最適値を割り出すのが最も確実です。
知恵袋で多い質問
夜だけPingが100msを超えるのはなぜ?
これは典型的な「PPPoE方式」の限界です。マンション全体の利用者が増え、プロバイダの認証設備がパンクしている状態です。
この状態は、どれだけ高いLANケーブルを買っても解決しません。唯一の正解は、混雑箇所を通らない「IPv6 IPoE」への切り替えです。
FAQ:よくある質問
まとめ
マンションのVDSL回線は、確かにオンラインゲームにおいて不利な点は多いですが、決して「プレイ不可能」ではありません。
LANケーブルの交換、IPv6の導入、そして有線接続の徹底という3つの基本を守るだけで、ラグは大幅に改善されます。
まずは1,000円程度のLANケーブル交換から始めて、快適なゲーミングライフを取り戻しましょう!



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